1~6月の不織布輸入/長繊維11%増も、中国減る/特恵関税除外の影響か

 不織布の輸入増が続いている。財務省の通関統計によると、2018年1~6月は長繊維不織布が前年同期比11・2%増の8万2730トン、短繊維不織布は7・2%増の3万9395トンだった。

 長繊維不織布はポリプロピレン製が依然としてけん引する。ポリプロピレン製長繊維不織布は大半がポリプロピレンスパンボンド不織布(SB)とみられ、1~6月は10・8%増の7万1268トンだった。その9割を1平方㍍当たり25㌘以下が占め、紙おむつ向けと推測される。このうち、中国製は10・7%減の2万8804トンと、2桁%も後退した。

 中国製不織布は4月から特恵関税が除外され、これまでの無税から一転して4・3%の関税がかかっている。その影響もあると考えられる。

 逆にタイ製が16・0%増の1万3925トン、マレーシア製が79・9%増の1万2541トン、韓国製が20・5%増の6481トン、インドネシア製が約4倍の1729トンと急増。輸入先が中国から他国へシフトしていることを如実に表す。

 タイには旭化成、三井化学、韓国・インドネシアには東レがポリプロピレンSB生産拠点を持つ。

 短繊維不織布ではレーヨン短繊維製が主体だが、1・7%増の1万6942トンにとどまった。目付が1平方㍍当たり25~75㌘が9割を占め、主にワイパー、フェースマスクなど向けとみられる。