アサヒ繊維工業/新技術製造装置に期待/適するフィルター開発強化

 不織布成型加工品の企画開発から製造販売までを手掛けるアサヒ繊維工業(愛知県稲沢市)はモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、電気自動車(EV)など新技術の進展に伴い、その製造装置の拡大が国内外で期待できるとして、これらに適したフィルター製品の開発に力を入れる。

 同社はオレフィン系、エステル系熱融着繊維を使った不織布を、円筒状に成型したフィルターで単一構造の「MF―Ⅰフィルター」、複層型「MF―Ⅱフィルター」などを製造販売する。浅井耕治社長によると、2018年度上半期(18年4~9月)は半導体製造やロボットなどに使われる空圧・油圧機器向けフィルター製品がけん引したが、同機器の受注が鈍化し始めており「この先、フィルター製品へも影響を与える可能性がある」とみる。

 このため、下半期は「個々のきめ細かい案件を確実にものにするとともに、新テーマによる開発に注力する」考えを持つ。

 同社は自社開発による成型加工機を持ち、量産機で試作も行うため本生産へすぐに移行できるなど、きめ細かな小ロット対応に特徴がある。中国にも製造子会社、無錫浅井繊維精密加工があり、日系企業向けにフィルター製品を供給する。中国子会社は今年、成型加工機を増設した。

〈ANEX2018出展で手応え〉

 アサヒ繊維工業は6月6~8日、東京ビッグサイトで開催されたアジア不織布産業総合展示会・会議「ANEX2018」に出展し、「他の展示会に比べて来場者は多く、具体的な開発テーマも持ち込まれた」と手応えを得た。

 同展では、「MF―Ⅰフィルター」「MF―Ⅱフィルター」のほか成型ロッド「ファイバーロッド」や成型ボードなどを出品し、全製品に対する関心も高かったと言う。