レンチング/リヨセル長繊維で不織布/オーストリア本社の試験設備が稼働

 オーストリアのレンチングはこのほど、新たな技術プラットフォームとして「レンチングウェブ・テクノロジー」を構築したと発表した。同技術は精製セルロース、リヨセル長繊維から不織布化する技術で2600万ユーロを投じ、数年間の研究開発を経て開発した。オーストリア本社にある試験設備(1メートル幅)も完成し、試運転を始めている。

 同社によると、紡糸したリヨセル長繊維は自己接着し「他のセルロース繊維100%を使った不織布に比べて手触り、ドレープ性、寸法安定性を持つ不織布」とし、もちろん、吸水性や生分解性なども持つ。生産目付は1平方メートル当たり15~80グラム。

 ステファン・ドボツキーCEO兼会長は「不織布部門は当社中核事業の30%を占める。積極的なイノベーションを進めることで、より力強い成長を成し遂げたい」との考えを示し、レンチングウェブ・テクノロジーは、同社の戦略プログラム「sCore TEN」での特殊製品重視の一環として「重要なマイルストーン」と位置付けた。

 セルロース長繊維による不織布は現在、旭化成のキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」が世界で唯一、本格事業化されている。