三井化学/タイに不織布設備導入/開発・試作に積極活用

 三井化学は、タイのミツイ・ハイジーン・マテリアルズ〈タイランド〉(MHM)に不織布製造設備を新たに導入した。能力は年産6千トンで、衛生材料向けスパンボンド不織布(SB)の開発・試作などに活用する。MHMは今夏から「エアリファ」の本格生産に入っており、高付加価値化で攻勢をかける。

 同事業部のASEAN地域への不織布販売は、衛生材料用SBを中心に好調な動きを見せる。市場自体も年間7~8%で成長していると推定され、MHMなどを基軸にさらなる拡販を図る。商材は柔軟高強度不織布のエアリファが中心になるが、商材開発も積極的に取り組む。

 その一環として、今回の不織布製造設備の導入となった。「既存の年産1万5千トンのラインでは試作をするにも大変。このため、比較的小回りが利く6千トンの設備を設置することにした」(不織布事業部)と言う。衛生材料用途をメインに多様な商品の開発・試作に生かす。

 MHMでは今夏、1ラインでエアリファの本格生産を開始した。年産1万5千トンの製造ラインを全量切り替えられる。日系企業向けで一部商売も既にスタートしている。エアリファ化は順次進める構えで、2020年の春をめどにもう1ラインでの生産も行う。

 19年の春には中国・天津の拠点である三井化学不織布〈天津〉(MCNT)でも手掛ける予定で、年産1万5千トンの1ラインを全量切り替える。これによって日本の1ラインでの生産を合わせて3極での供給体制が整うことになる。衛生材料用SBの需要は旺盛ながら需要も伸び、エアリファや付加価値品の提案で差別化する。