髙安/中国子会社へ原料供給/外注でチップ加工も増強

 髙安(岐阜県各務原市)は、中国の再生ポリエステル短繊維製造子会社である髙安工業〈江陰〉向けに原料チップの供給を始める。

 中国の廃プラスチック輸入禁止で日本からのペットボトル輸出がストップし、中国内では原料チップ価格が急騰。現地調達ではスプレッド(原料コストと販売価格の差)が確保できないため、10、11月には日本からの原料供給に踏み切る。

 原料チップの中国輸出は関税もかかるが、「現地の原料価格は今年に入って1・5倍に上昇し、8月だけでも2~3元は高騰した。この先、どこまで上がるか読めない」(野田博之常務)と言う。

 中国へ原料チップを供給すると再生ポリエステル短繊維の国内生産用が不足するため、外注で行う原料チップの加工能力も現状に比べて25%引き上げる。

 同社は日本と中国で繊維くずやフィルムくずを原料にした再生ポリエステル短繊維と、日本でニードルパンチ不織布やステッチボンド不織布を生産・販売する。

 中国のペットボトル輸入禁止に伴う原料不足などから中国産の再生ポリステル短繊維価格が上昇するとともに、輸入量も減少。国産の再生ポリエステル短繊維への引き合いは強まっている。

 特に国内の不織布用はニードルパンチによる自動車吸音材向けが増加しており、同社の再生ポリエステル短繊維設備もフル生産中ながら、需要に応じきれていないという。

 ただ、日本国内でも原料価格が上昇しており、2019年9月期は「原料コスト上昇分をどの程度反映し、新規用途の開拓も含め生産内容をいかに高度化できるかが課題」とする。