タスコ/増設3号機フル稼働へ/成型用SBも採用進む

 ユニチカのポリエステルスパンボンド(SB)不織布製造子会社であるタスコは2017年に増設した3号機のフル稼働に向けて販売を拡大している。タイ内需の取り込みを進めると同時に新規取引の獲得も進んだ。神ノ門英明社長は「19年度下半期中にはフル稼働に持っていく」と話す。

 同社は現在、3系列でポリエステルSBを生産している。18年度上半期(4~9月)は1号機が電線被覆材や車両用カーペット2次基布、フードサイレンサー、ブラインドなどの用途で、2号機は輸出向けの車両用カーペット1次基布を中心にフル稼働を維持している。

 3号機もフル稼働に向けて販売が拡大した。現在はタイ内需向けの土木資材用途が主力となった。さらにタイルカーペット1次基布用途も拡大しており、タイ内需だけでなく欧米でも採用が決まるなど新規取引の獲得も進む。

 神ノ門社長は「タイでは東部経済回廊開発が進められており、インフラ投資が拡大している」として、土木やタイルカーペット1次基布を中心に需要を積極的に取り込むことで早期に3号機もフル稼働とすることを目指す。米国市場への販売拡大にも力を入れる。

 差別化商材の提案にも力を入れる。その一つが成形用SB「マリックスAX」。プレス成型することでさまざまな形状、薄さ、重量にできるのが特徴。樹脂と比較して軽量性や剛性、通気性にも優れる。これを生かし樹脂代替として提案する。タイの現地オートバイメーカーで既に採用されるなど成果が上がり始めた。

 一方、今後の課題として原料高騰による収益性低下への対応を挙げる。このため既に値上げ交渉に着手した。