Each Dream/世界初の不燃FRP開発/6月中に国際規格の認定取得目指す

ISO1182に準じた試験を実施

 FRP(繊維強化プラスチック)開発のEach DreaM(愛知県一宮市)は1500℃の高温にも耐えられる燃えないFRPを開発した。6月中に不燃性を示す国際標準規格ISO1182の認定を得る見通しで、認められればFRPとしては初めて。同社は「世界初の真に燃えないFRPとして訴求していきたい」と意気込む。

 FRPはプラスチック樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを複合して強度を向上させたもの。自動車や鉄道の内外装、船体、建材などに使われる。ただ、プラスチックを使用するため基本的には燃えるが、多くのFRPは発熱速度や着火時間を測定し防火性能を示す国際標準規格ISO5660の認定を得ているという。

 その点、同社が開発したFRPはガラス繊維で一定の強度を保ちつつ、プラスチックを極力使わず特殊な技術を用いることで、低い熱伝導率を実現し不燃性を高めた。プラスチックをほとんど用いておらず環境負荷も少ない。

 現在はISO1182の認定を目指すべく試験を重ねている。ISO1182は火災拡大を促進させるかどうかの不燃性を評価する試験で、被検体を750℃前後ある炉の中に30分間入れて着火の有無や、投入前と後の質量減少率が30%以下かどうかなどを計測する。同条件のもと自社で試験をしたところいずれもクリアしている。

 同社は2019年設立のベンチャー企業。本社は名古屋市西区にあったが本格的な自社試験をするため一宮市に移し、1日から営業を始めた。