化繊ノズル製作所/マスク用MBノズル引き続き堅調/インドネシアで不織布ノズル生産計画

   紡糸ノズル製造大手の化繊ノズル製作所(大阪市北区)は、不織布用ノズルが引き続き堅調に推移する。不織布用ノズルはマスクなどに使われるメルトブロー不織布(MB)用ノズルへの引き合いが、春節明けに比べると落ち着いたが、医療用マスク向けなど高品質なMBを生産する企業からの注文は引き続きタイトで、足下では22年1月納期の注文も入っているという。

 スパンボンド用ノズルも防護服やマスクの需要増を背景に順調な中で、合繊用ノズルを生産するインドネシア子会社のP.T.KASEN INDONESIAも、不織布用ノズルの生産を視野に入れる。まずはスパンボンド用ノズルから始める考えで、ノズルの生産だけでなく、インドネシアや近隣国を含めたメンテナンスサービスも行う形にする。不織布用ノズルの受注が落ち着いた後、日本から設備を移設する構想で、生産開始は2021年以降になる見通し。

 堅調な不織布用ノズルに対して、合繊用ノズルの一つ、複合紡糸用ノズルは新型コロナの影響もあって動きが鈍い。このため、来年のITMAアジアに向けて新商品開発を強化する。芯鞘と海島の組み合わせなど技術の複合による開発のほか、ユーザーの声を反映させた開発に注力する。

 また、基幹工場の東江原工場(岡山県井原市)では自動化投資を行う。工場内の搬送部分や工具の脱着、検査のほか、ノズルの加工も一部で自動化する。精密技術が必要なノズルの最終工程は差別化に重要なため、引き続き人材育成に力を入れる。