ユニチカ/耐溶剤性分離膜プロセスの開発/NEDOの助成事業に採択

 ユニチカと長瀬産業が共同開発した「有機溶剤回収の省エネルギー化を目指した耐溶剤性分離膜プロセスの開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2020年度戦略的省エネルギー技術革新プログラム/実用化開発の助成事業に採択された。
化学工業の有機溶剤の分離・濃縮に多用される蒸留法は、エネルギー消費の大きいプロセスで、蒸留に由来するCO2排出量は国内では化学産業全体の排出量の40%、日本の排出量の約4%を占めているという。

 蒸留に必要なエネルギーを低減するために熱交換機を用いた熱回収法などがあるものの、抜本的な解決には至っていない。一方、膜分離法は蒸留法に比べ100分の1~1000分の1と大幅な省エネが可能だが、有機溶剤分離に使える膜がこれまではなかった。

 ユニチカでは耐溶剤性に優れるナイロンに着目し開発を進めてきたが、幅広い有機溶剤に耐性を持つナイロン中空糸ナノろ過膜「WINSEP NF」を開発。その実用化に向けて長瀬産業、神戸大学と取り組む「有機溶剤回収の省エネルギー化を目指した耐溶剤性分離膜プロセスの開発」がこのほどNEDOの助成事業に採択された。今年7月から2023年2月までの期間で、さまざまな分野での実用化に向けた研究開発に取り組む。