白鳩/国産の新型マスク開発/多様な企業との協働も推進

 マスク製造大手の白鳩(名古屋市南区)は日本製による新型マスク「and MASK(アンドマスク)」を開発した。自社ブランドマスクを販売する子会社のヨコイ(名古屋市天白区)のECサイトを通じて、11月16日から発売する。さらに商品の価値を評価する企業とはコラボレーションも進める。

 アンドマスクは外側層に織物、内側層に編み地、中間のフィルター層にはメルトブロー不織布を採用した。不織布マスクと同等の機能(空気中の微粒子やウイルス飛沫を99%カット)を持ちながら、しなやかで落ち着いた風合い、優れた通気性を実現する。さらにマスクの内側の周囲は耳ゴムと一体化したウレタンスポンジ(化粧パフに使用するものと同じ材料)で、顔に密着し、隙間からの花粉・ウイルス飛沫の侵入を防ぐ。

 外側層の織物はさまざまな色、柄・デザインに対応できるため、自社ブランド品だけでなく、アパレルなどさまざまな企業・ブランドとコラボした展開も視野に入れる。

 使用する織・編み物、メルトブロー不織布、ウレタンスポンジとも日本製を採用し、国内の自社工場でマスクを生産。縫製など加工のため専用の自動機も開発した。

 ヨコイの代表取締役CEOを兼任する、白鳩の横井隆直社長は「アンドマスクは当社技術の集大成」と述べ、マスクに求められる機能性を満たし安心・安全を追求した商品であるとともに「SDGsを意識」し、洗えるサステイナブルマスクとしても訴求する。

究極の差別化を追求/五感に訴えるマスクを

 同社は1950年に創業。日本で初めて民生用マスクを開発・販売した企業として知られ、OEMと自社ブランド品を手掛ける。商品は国内生産が約90%を占めるが、中国にも工場を持つ。

 横井社長は新型コロナウイルス感染拡大に伴いマスクへの新規参入が相次ぐ中、マーケットイン指向のモノ作りを基本に、「高品質の究極の差別化を進めたい。特に五感に訴える」ことも重視する。大ヒットしたウレタンスポンジ100%マスクや、新開発のアンドマスクはそれに当たり、その他のマスクもさまざまな工夫を施す。こうしたマスクを製造するため、設備のほとんどが専用開発となっている。