クラレ/軽量化・高機能化に貢献する複合材料提案/先端材料技術展2020 オンラインで

 クラレは、11月13日まで開催中のオンライン展示会「SAMPE Japan 先端材料技術展2020 ONLINE」で、炭素繊維複合材料での使用を想定した素材・技術を紹介した。独自の高機能樹脂や不織布技術により、自動車などの軽量化・高機能化につながる複合材料向け素材を提案した。

 同展では熱可塑性繊維複合材料向けポリアミド9T(PA9T)マトリックス樹脂、不織布コンポジット、機能性メルトブロー不織布、振動減衰制御エラストマーなどを訴求した。

 PA9Tをマトリックス樹脂とした複合材料は低吸湿性、耐薬品性などの特長を持つPA9Tを用いるため、幅広い環境において物性の変化が小さく、金属代替として軽量化に貢献できる。

 不織布コンポジットは熱可塑性繊維と強化繊維を混合し不織布化したもの。熱可塑性繊維の選択によって難燃性や耐薬品性を付与できるほか、加熱処理により膨張・多孔化するスプリングバック特性(加熱により熱可塑性樹脂軟化、強化繊維の応力が厚み方向に開放する)を有し、耐火材、断熱材、緩衝材などに適する。

 機能性メルトブロー不織布は特殊ポリマーを原料とし、 炭素繊維強化プラスチックとの接着性に優れ、表面平滑性を改善できるフェノキシ(熱可塑性エポキシ)不織布や、防振性・耐衝撃性を付与できる熱可塑性エラストマー不織布など、豊富なラインアップを揃える。

 振動減衰制御エラストマーは炭素繊維強化プラスチックと複合化し、振動減衰制御を付与する。音質の調整、振動の抑制、触り心地の調節といった効果が期待でき、メッシュと不織布の2タイプを開発した。