カーボンリサイクル工業/炭素繊維複合材料のリサイクル推進/いぶし瓦の焼成技術を応用

 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のリサイクルを行う、カーボンファイバーリサイクル工業(岐阜県御嵩町)はいぶし瓦の焼成技術を応用することで低コスト、省エネ、高品質の炭素繊維の回収を実現する。

 従来、炭素繊維の再生はCFRP端材を破砕、切断してから処理する。このため、回収できる炭素繊維が粉末状などになり、用途が限られていた。同社は空気が入らないように密閉した炉の中で蒸し焼きにする、いぶし瓦の技術を活用。時間をかけてCFRPに熱を加え、長繊維の状態で炭素繊維を回収することができる。保有するリサイクル設備は車をそのまま入れて処理することもできる。

 低コスト、省エネも大きな特徴だ。CFRPを加熱処理すると樹脂が溶け出して可燃性のガスが発生する。このガスを配管で回収し燃料に活用する。バージンの炭素繊維を作る場合は1㌔当たり290メガジュールのエネルギーや熱量が必要だが、同社の再生炭素繊維は8・5メガジュールで済む。

 再生した炭素繊維の販売だけでなく、最終製品までを視野に入れた取り組みも進める。さらに、自社技術を世界標準とするべくリサイクル装置の輸出も検討する。