江洲産業/出荷回復も下期は慎重/開発強化へ樹脂勉強会

 産業資材用織物の織布・加工や不織布の加工を行う、江洲産業(滋賀県長浜市)は今期(2021年8月期)に入って、出荷量が回復傾向にある。2020年9~12月の売上高はほぼ横ばいながら、出荷量は前年同期比6・9%増。井上昌洋社長は「3月まではほぼ読めており、上半期はまずまずの形で着地しそうだ」との見通しを示す。

 上半期は建材用、自動車用とも需要が回復し、出荷量の増加につながった。一方で下半期は主力用途の一つ、建材用が不透明で、自動車用も厳しさを増すと慎重にみる。

 このため、引き続き商品開発に力を入れる。その一環として織物や不織布の加工に使用する樹脂に関する勉強会を社内でスタートした。従業員のスキルアップを図るには「川上の知識も重要になる」と判断した。

 設備投資に関しては昨年6月に廃業した外注先からレピア織機4台、エアジェット織機2台を引き受け、自社の織布能力を引き上げたが、さらにマングル(絞り機)の変更も検討中。また、労働環境の改善のため、建屋の改修工事も予定する。

 不織布の加工は既存商品に加え、自動車用の開発品が4月以降に一部立ち上がるほか、土木、農業資材用も新商品の本格化にも期待する。

 同社は22年に創業100周年を迎える。それに向けて本社工場の拡張を予定する。すでに隣接地を取得しており、今春には造成を行う予定だ。